ストーリーがあれば安いものを高く売れる!【実体験】
※「ストーリーがあれば安いものを高く売れる!」…と言うのは、語弊があるかもしれません。価値があるけど伝わりずらいものを適正価格で売るにはというニュアンスを含んでいます。
先日、マルシェに行きました。
野外で行われていて、ワインの販売もありました。
グラスを持参すれば、1杯500円で飲めるというもの。
グラスを持っていなければ、購入することもできました。
ワイングラスが1,000円、コップが500円のどちらか。
この選択肢、悩ましいですよね…
ワインを飲むならワイングラスが良いけど、通りすがりに参加して2杯さくっと飲みたいだけだし…どうしようと思いました。
結果、私は500円のコップを買いました!
コップの売り方が上手いなぁ~と思ったので。
100円均一のコップ?
500円のコップを見た時、「100円ショップにありそうだな~」と言うのが第一印象でした。これに500円払うくらいなら、1,000円のワイングラスの方が良いかなぁと思ったのです。
実物
ただのコップではなかった
このコップはリネンの小さな袋に入って売られていました。そしてこのコップにまつわるストーリーが書かれた紙と共に…
ストーリーがあるコップ
フィレンツェ旅行の時に出会った、
キャンティが「旨く呑める」コップとの出会いイタリア・ボルゴノーヴォ社の商品で、40年以上作り続けているベストセラー。ヴェネト州の方言では、グラスワインのことを「オンブレッタ・デ・ヴィーノ(ombretta de vino)」と呼ぶそうで、このグラスは、まさに「ombretta de vino」のためのグラスだとのこと。ヴェニスで仕事を終えた職人や漁師がサン・マルコ広場でまだ太陽が高い時間から飲むには暑かったのでサン・マルコ寺院の横の大きな塔の日陰(イタリア語で”ombra”)でワインを飲んでいた時に使っていたグラスである。このグラスを使ってワインを飲むと「美味しい」と言うより「旨い」という表現がピッタリ。ヴィンテージなどの高価なワインを飲むときは繊細で素敵なワイングラスを選ぶのが間違いないが、たとえば居酒屋でリーズナブルなワインをわいわい飲むのであれば是非ウィーン135を一度使ってみて欲しい。とにかく余計な知識や”うんちく”がなくてもワインそのものの「旨さ」を楽しんでいただきたい。
お値段以上の価値を感じる
友人数人で、このコップを買うか「どうする?ちょっと高いよね?」と話し合っていたのですが、このストーリーを知ってみんな「いいね、可愛いよね!」とガラッとコップに関する評価が変わったのです(笑)
なんだか「とても良いものを買った」と思えたのです。
ストーリーで売る
ただのコップは、お水を飲んだり、ワインを飲んだり、それだけだけど、
このコップは、使うたびにストーリーを思い出したり、「このコップはね…」って人に話したりもできる。
高いコップと思っていたものが、ストーリーによって、たった500円で買えた素敵なコップに変わったしまったのです。
お得感まで感じさせるストーリーってすごくないですか?
青空の下でワインを飲む
マルシェでチーズとワインを買って、気軽にゴクッと飲むなら、このコップは気取らずピッタリ!
家でも毎日愛用中
お料理を作りながらワインを飲んだり、一口のどを潤したい時、このコップの活躍の幅の広さと言ったら!
一番お気に入りのコップになりました。
通販でも購入できるみたい♪
満足度が上がる売り方
そもそもこちらのマルシェでワインを楽しもうと思ったら、どっちみち500円のコップか1,000円のワイングラスを買わなきゃいけないんだけど、しょうがなく買う500円と、ストーリーに惹かれて買う500円は価値が全く違いますよね。
私も商品を売る時は、後者のような気持ちを感じてもらえたらいいなと心から思いました。
100円のコーラを1000円で売る方法
このコップを買った体験から、こちらの本のタイトルを思い出しました。読んだことないけど、、、マーケティングの本です。タイトルが秀逸!
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