相棒5「殺人ワインセラー」の’86パルトネールとは

相棒5「殺人ワインセラー」の’86パルトネールとは

相棒シーズン5の再放送をやっていて思わず見てしまったのが
「殺人ワインセラー」

高級ワインや熟成ワインを飲む際に行うことが多い「デキャンタージュ」が事件解決のカギに!

「デキャンタージュ」の目的は澱を取り除くことと空気接触。
熟成したワインはワインの中の不純物等が澱になってボトルの底に沈殿することがあります。それを取り除くために行う場合が前者。

後者はワインの香りを開かせる目的で行う。
複雑性が強まり、味わいが広がるなどの効果がある。

紅茶だけでなくワインの知識も豊富な右京(水谷豊)さんにビックリです。

最も気になったのは「パルトネール」という聞いたことがないワイン名。
調べてみました。

気になる項目をクリック♡

第9話「殺人ワインセラー」のあらすじ

ネタバレありです。
以下、テレビ朝日HPより

街金の社長・石場(柄沢次郎)が殺害された。後頭部の傷から赤レンガの粉が発見されたことから、右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は石場と付き合いがあったワイン評論家・藤巻(佐野史郎)の店へ。そのレンガ造りのワインセラーには高級ワインがズラリと並んでいる。

事件当夜、藤巻は妻とワインを飲んだらしいが、どのエチケットでしょう?と質問を。しかし、藤巻はコレクションするほどの高級ワインではなかったという。
そんな藤巻はかつて駆け出しのソムリエだったころ、ワイン評論家の安藤(立川三貴)らからロマネ・コンティと偽り安いワインを飲まされ、馬鹿にされたことがあったという。おかげで店を辞めた藤巻はソムリエの道をあきらめ、ワイン評論家になったらしい。有名になった今でもその当時の悔しさは忘れないとか。
藤巻が事件当夜に飲んだワインが高級な86年のパルトネールとわかった。そんな高級なワインのエチケットをなぜコレクションしなかったのか?右京の質問に藤巻は「酔って思わず捨ててしまった」と答える。

右京と薫は藤巻の妻からワインを飲むときに、ワインをデキャンタージュしなかったことを確認。さらに藤巻のワインセラーに87年のパルトネールがあることも確認する。ということは藤巻が飲んだのは、87年ものよりはるかに高価な86年もの…。だとしたら…。
右京と薫はある確信をつかむと、招待された藤巻のワインの試飲会に出席する。しかも、かつて藤巻に屈辱を与えた評論家・安藤たちを連れて…。驚がくする藤巻は、ロマネ・コンティの一件を話すが、評論家たちはすっかり忘れている。驚きと怒りで言葉も出ない藤巻。そんな中、ささやかなワインの宴が始まった…。

席上、右京が費用を出すということで店にあった87年のパルトネールが振舞われることに。「86年に比べるともうひとつだねえ」という安藤らに、突如藤巻が奇妙な笑い声をあげた。
 実は安藤らが飲んだのは86年のパルトネールだった。87年のエチケットがついていたのは、藤巻が石場を殴り殺したときについた血痕を隠すため、エチケットだけ張り替えたから。ということは、86年ものと言って藤巻が自宅で飲んだワインが87年もの。86年のパルトネールなら飲むときにデキャンタージュするはずが、藤巻がビンから直接ワインを注いだと聞いた右京がからくりを見抜いたのだった。
 動機は自分を馬鹿にしたことを恨んでいた石場が、高額な借金の返済を迫り、藤巻の大切なワインを奪おうとしたため。藤巻は86年のパルトネールを味わいながらつぶやいた。
「なんて美味しいんだ。…本当に美味しい。それでいい、本当はそれでよかったんだ」。

「パルトネール」というワインは存在しない?!

ドラマの中ではペトリュスよりさらに素晴らしい、ボルドー右岸のワインという設定で登場。

シャトーペトリュスとはボルドー右岸を代表するワインで、市場にはなかなか出回らず、一般的に安くとも35万円以上の値が付く高級ワイン。

そこそこワインのことを知っているつもりだったけど、まったく聞いたことがない「パルトネール」というワイン。
エチケットを見てもピンとこない、エチケットのデザインがカリフォルニアワインっぽくて(ブドウの絵が描かれている)、違和感があったのです。

調べてみたところ、実在しないワインだということが発覚!

そしてワイン名、パルトネール=partenaire=相棒
という意味だったのです。

そういうことか~と笑っちゃいました。

証拠隠滅のトリックとは

’86パルトネール ボルドーの当たり年 超高級
’87パルトネール           並級

ワイン評論家・藤巻(佐野史郎)が街金の社長・石場(柄沢次郎)をワインセラーでレンガで殴り殺したときに、血が「’86パルトネール」のエチケット(ラベル)に飛んでしまったのです。

そこで、藤巻は血で汚れたエチケットをはがし’86のワインに’87のエチケットを張り替えたのです。

そしてラベルをはがした’87のワインは妻と飲んでしまった。
’86年のワインを飲んだことになっている。
ワインセラーには’87のラベルが貼られたワイン(中身は’86)が残っていて
後に在庫管理をしていたソムリエに
「大変です!ワインセラーから’86パルトネールがなくなっています!」と顔面蒼白で報告されるのですが
藤巻は「間違って飲んでしまったんだよ、ごめんね」と言っています。

その時に居合わせた右京さんたちは少し違和感を覚えるのでした…
(右京さんの頭の中)「そんなに高級なワインを間違えるかな…?奥さんはデキャンタージュしなかったって言ったけど’86パルトネールをそのままグラスに注ぐかな?」

藤巻はなぜラベルを張り替えるという細工をしたのかと言うと、’86はボルドーの当たり年で’87より数十倍の高値が付くワインだったので、そんなワインをこんなことで飲むわけにはいかなかったのです。
同じ銘柄でもヴィンテージによりお値段は全く変わってきてしまう、それがワイン。

右京さんが事件のあった晩に飲んだワインはデキャンタージュをしたかと藤巻の妻に聞いたのは、グレートヴィンテージの’86ならデキャンタージュをしただろう、’87はそのままグラスに注いで飲んだだろうと思ったからです。

妻はデキャンタージュをしなかったといったことから、
’86の超幻のワイン「パルトネール」をグラスに注いでそのまま飲むはずがない!!!と怪しんだわけです。

(私の感想)
人殺ししちゃった緊急事態なんだから、そんなこと言わずに飲んじゃうか、証拠隠滅しちゃえばよかったのに~!笑

事件は解決へ

右京さんがワインに魅了され、ワインに翻弄された人生でしたね…と深ーい一言でこの事件は幕を閉じたのでした。

それにしてもワイン好きの登場人物が嫌な奴ばっかりだなぁというドラマでした。
ワイン好きっていいイメージがないのでしょうか(笑)
ストーリーとしてはとっても面白いトリック!