シャトー・オー・ブリオンはフランスの救世主

シャトー・オー・ブリオンはフランスの救世主

シャトー・オー・ブリオンとは

フランス・ボルドー市の市街地に隣接するグラーヴ地区に位置するワイナリー(シャトー)のこと。1855年のジロンド県産赤ワインの格付け(いわゆるメドックの格付け)と1953年のグラーヴの格付けの両方に選ばれています。ちなみにメドックの格付けでは、メドック地区以外から唯一選ばれました。17世紀にはすでに名声が確立されていたためです。メドックの格付け1級のシャトー5銘柄を【5大シャトー】と言います。

その中で今回ご紹介するのはシャトー・オー・ブリオン(Château Haut-Brion)のエピソードです。

ちなみに…シャトー・オー・ブリオンのボトルは他のワインとは違う形をしています。古いデキャンターの型を模した特徴的なボトルは1958年のヴィンテージ(発売は1960年)から使用し始めました。

生産地 :グラーヴ地区 ペサック・レオニャン
栽培品種 (赤):カベルネ・ソーヴィニヨン45%、メルロー37%、カベルネ・フラン18%
(白)  : セミヨン63%、ソーヴィニヨン・ブラン37%

フランスの救世主と言われる理由

フランスがナポレオン戦争に敗れ、敗戦国の処遇を決める1814年の「ウィーン会議」でのエピソードです。当時の外務大臣タレイランはシャトー・オー・ブリオンと一流の料理で連日連夜各国の代表をもてなします。

やがて会議はタレイランのペースとなり、会議は集結しました。結果フランスは敗戦国にもかかわらず、領土のほとんどを失うことはなかったのです。まさに「フランスの救世主」!また、数カ月進捗しない会議の状況は「会議は踊る、されど進まず」と評されました。

歴史をも変えたワインが、「シャトー・オー・ブリオン」なのです。

シャトー・オー・ブリオンのセカンド・ラベル

シャトー・オー・ブリオン飲んでみたいけど…ヴィンテージにもよりますが1本10万円前後します。なかなか飲めないお値段ですね。ほんの少し、片鱗だけでも味わいたいという方におすすめなのがセカンド・ラベルです。

セカンド・ラベルとは簡単に言うと二番目に高級なワインです。シャトー・オーブリオンに限った話ではないのですが、看板商品(ファースト・ラベル)が「シャトー・オー・ブリオン」だったとしたら、そのワインに使われなかったブドウで造られるのがセカンド・ラベルです。樹齢の若い木では上質のワインはできませんので、そのようなブドウが使われているようです。

こちらがシャトー・オー・ブリオンのセカンド・ワイン「 ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン」です。ファースト・ラベルは10万円以上ですが、35,000円前後で購入できます。

ワインのエピソードを知っておくと、プレゼントをする時などに役立ちます。また、披露せずとも自分の中でワインの歴史に思いを馳せて楽しむのもいいですね。

参考文献

2019 日本ソムリエ協会 教本 J.S.A.ソムリエ J.S.A.ワインエキスパート