覚悟とは逃げ道を断ち切ること

覚悟とは逃げ道を断ち切ること

ソフトバンクグループ創業者、孫正義さんの大学生に向けた講演会のお話です。

人生には勝負をすべき時がある

まずは簡単に孫さんの幼少期について…

在日韓国人実業家の二男として佐賀県鳥栖市の朝鮮人集落に出生。4人兄弟であった。いわゆる通名は「安本正義」。

孫は佐賀県鳥栖市の朝鮮人集落で幼少期を過ごした[5]。豚や羊と一緒に生活する非常に貧しく不衛生な場所であったが、「今だから言えるが密造酒も家で作っていた」と佐野眞一のインタビューで述べるとともに、父親の三憲が密造酒製造販売と消費者金融・パチンコ業で大成功し、長じてはパチンコ店数十店舗を所有し、高級車を何台も保有するほどの裕福な時期もあったことも明らかにしている。

北九州市八幡西区に転居後、北九州市立引野小学校に入学。福岡市に転居して福岡市立城南中学校に転入後、1973年に久留米大学附設高等学校に入学。

孫さんの人生で最初の勝負は【アメリカへ渡米したこと】。15歳の夏にアメリカに1か月間英語の研修で行き、衝撃を受けます。龍馬が「アメリカに行きたいヨーロッパに行きたい」と思っても行けなかった場所、吉田松陰は「アメリカに行く」と言って密航しようとしたが見つかって切腹させられました。彼らが命をかけて見てみたいけど、見れなかった外国を自分は見ることができたのです。

一度アメリカに行ったことで、いてもたってもいられなくなります。

そこで孫さんは高校1年生の1学期で退学届けを出し、アメリカへと発ちます。

退路を断って、覚悟を決める

孫さんが退学届けを出したとき、担任の先生も校長先生も何とか思い直してくれるように止めてくれたそうです。せめて退学ではなく休学にしないか、と。

でも孫さんの覚悟は堅かったのです。なぜなら…

「僕は弱い人間です。英語が分からないとか、一人で行ってどういう生活になるか分からない。困難にぶち当たったら弱い気持ちになってくじけて帰ってくるかもしれない。

それじゃあ腹が座らない。退路を断たないと困難に立ち向かえないから休学じゃなくて退学にさせてください。」

と言ったそうです。

言い訳をしない努力

アメリカでは死ぬほど勉強したそうです。

最低限の寝る時間以外は朦朧としながら勉強をしたと仰っています。

途中で肺炎になっても分からないくらい、咳が出て頭がガンガンしても1日も休むことなく、前列のど真ん中で授業を受け続けたといいます。

どれだけの執念かと言うと、食い入るように先生を見て、トイレに行くときも道を歩くときも運転する時(授業の音声を流して何度も聞く)も勉強したそうです。

なぜそんなに頑張れたのか?

これまではいやいや勉強していたけど、アメリカに行ったのは自分の意志。

血を吐くお父さんを置いて、泣く母親を振り切ってアメリカに来たので、ここで言い訳をして勉強をさぼってどうするんだと、言い聞かせたそうです。千切れるほど勉強しないとさぼったら罰が当たると思ってやった、と。

1日5分の贅沢

当時の孫さんはマイクロコンピューターのチップに出会い、衝撃を受けて、自分も発明をしようと言う思いを持ったそう。

そこで、1日に5分だけ「発明する時間」に費やそうと決めました。学校の勉強以外の時間を自分に与えるのはどれだけ贅沢な時間なのかと思ったと仰っています。

5分の自由時間が贅沢なんて…自分の時間の浪費を嘆きたくなります。

孫さんの講演会の音声はこちら

最後に

メンタリストDaiGoさんもこのような事を仰っています。

覚悟とは、逃げ道を断ち切る行動のことだ。
何かを成し遂げたいなら、一番最初に逃げ道を自分への甘えとともに断ち切る必要がある。

逃げ道を断ち切ることで、後戻りできないという不安を、夢を成し遂げる勇気に変えることができる。
覚悟しよう、あなたの夢を叶えるために。

さぁ、あなたはどんな覚悟を決めますか?