意味を知るとビックリなワインの名前【 モンラッシェ、その周辺の畑 】
モンラッシェとは
世界一高価な白ワインと言えます。
ベストセラー著者が書いた本の中でも【出会えるだけで幸せな『幻』の白ワイン】として紹介されています。
「三銃士」の著者アレクサンドル・デュマは「ひざまづき、脱帽して飲むべし」と称賛したことでも知られています。
モンラッシェとはフランス・ブルゴーニュ地方・コート・ド・ボーヌ地区のシャサーヌ・モンラッシェ村とピュリニー・モンラッシェ村にまたがるグラン・クリュ(特級)の畑の名前です。
ちなみにモンラッシェの周りの畑も、ほとんどがグラン・クリュに認定されています。
シャサーヌ・モンラッシェ村とピュリニー・モンラッシェ村のグラン・クリュは下記のとおりです。
「モンラッシェ」
「シュヴァリエ・モンラッシェ」
「バタール・モンラッシェ」
「ビアンヴニュバタール・モンラッシェ」
「クリオバタール・モンラッシェ」
分かりやすい地図はワイン販売で有名なENOTECAさんのHPからお借りしました。(https://www.enoteca.co.jp/)
①「モンラッシェ」③「バタール・モンラッシェ」は2つの村に跨っています。
ちなみに、ラベル(エチケット)に前置詞ありの「LE MONTRACHET」、前置詞なしの「MONTRACHET」があります。
前置詞ありの「LE MONTRACHET」はシャサーニュ・モンラッシェ村のワインであることが多いようです。例外もありますが。
ワイン好きでもなかなか知られていないことかも知れません。
どんなワイン?
シャルドネ100%の辛口白ワインです。
ミネラリーで貴婦人のように雅やか。ピンと張りつめた酸味とも言われます。
熟成することにより、繊細で華やかな極上の白ワインへと…
まさに『出会えるだけで幸せな「幻」の白ワイン』
モンラッシェの意味は
モンラッシェは禿山(はげやま)という言葉です。
世界一の高級ワインの意味がまさか「禿山」だとはびっくりですね。
かつてこの地域一帯は、ブドウ以外は何も育たない石灰分の多い土地だったことから、「禿山」という名前がついたそうです。
モンラッシェ周辺のグラン・クリュの畑の意味も面白いんです。
「モンラッシェ」
禿山
「シュヴァリエ・モンラッシェ」
騎士
「バタール・モンラッシェ」
私生児
「ビアンヴニュバタール・モンラッシェ」
祝福
「クリオバタール・モンラッシェ」
赤ちゃんの泣き声
また近くにPucelles(ピュセル)という畑があります。
ピュセルとは乙女という意味。
まさかのエピソード
それぞれの畑名の意味をご紹介しましたが、この裏はあるエピソードが隠されています。
乙女(ピュセル)が騎士(シュヴァリエ)に誘惑され、騎士は既婚者でしたが、乙女は婚外子(バタール)を産みます。その後、騎士はその子を跡継ぎに指名!思いがけないことに村の人々は祝福(ビアンヴニュ)。その騒ぎに驚いた赤ちゃんが泣いた(クリオ)というエピソードがあります。
嘘か本当かは分かりませんが、何とも言えないエピソード。
素晴らしいワインですが、意味を知った今、結婚祝いなどでの贈り物にしていいのか悩ましい。
フランス人は気にしないのでしょうか?
日本語で「婚外子」などという名前のお酒は売れませんよね。
ワインには様々なエピソードがあり、それも面白さの一つです。
高級ワインの片鱗を楽しむ
モンラッシェなどのグラン・クリュ(畑名)のワインはなかなか飲めませんが、ピュリニー・モンラッシェやシャサーニュ・モンラッシェなどの村名のワインなら手が届くお値段です。
しかもこちらは375mlのハーフボトル!
オリヴィエ ルフレーヴ ピュリニー モンラッシェ デミ 375ml [エノテカ/フランス/白ワイン/ブルゴーニュ/ピュリニー モンラッシェ]
¥4,554
柑橘系果実のアロマに、白い花やミネラル、樽由来のバニラの香りが重なります。口に含むとフレッシュな酸味と豊富なミネラルが見事に調和した味わいが魅力。メリハリのある風味が美しく長い余韻まで続きます。
高級ワインを楽しむならグラスにもこだわりたいところです。
大ぶりのグラスがおススメです。
リーデルにはシャルドネ樽熟専用グラスがあります。
AMAZONなら¥600オフの¥4,900です。
温度計で計るのは気にしすぎな気もしますが、私はワイン専用温度計を愛用しています。
小さいサイズで非接触タイプなので衛生面も安心ですよ。
先週こちらのワインを飲みました。
素晴らしかった…余韻が非常に長いワインでした。
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